1 :夕陽天使 ★ :2016/05/23(月) 05:50:59.78
返さなくてもいい「給付型奨学金」 どう考える?
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返済の必要がない「給付型奨学金」の創設に向けた議論が活発化している。
国による奨学金は、日本学生支援機構が運営する貸与型しかなく、卒業後に返済に苦しむ若者も少なくないのが実情だ。
18歳選挙権が導入される夏の参院選で、給付型創設が争点になる可能性もある。
子供の貧困問題に取り組む認定NPO法人「フローレンス」代表理事の駒崎弘樹氏と、教育資金に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)の加藤梨里氏に見解を聞いた。
■貸与型の改善も必要 ファイナンシャルプランナー 加藤梨里氏
--給付型奨学金創設の是非をめぐり、議論が活発化している
「経済的な理由による教育格差をなくすためにも、給付型は整備されなければならないと思う。
しかし、現在は大学生の約半数が奨学金を受けており、中には本来の目的から外れた奨学金の使い方をしている学生がいる実情もある。
給付型を、お金を野放図にばらまくような制度にしてはならない。
給付された学生が、お金をきちんと学業に使うよう徹底することが一つの課題となるだろう」
--貸与型奨学金では、卒業後も返還しない延滞者が問題化している
「家計の行き詰まりなどから返還が滞るケースが多い。
一方で、奨学金制度や『お金を借りる』ということについて、学生側の理解が乏しいことも一因だ。
平成26年度に日本学生支援機構が行った調査では、延滞者のほぼ半数が、奨学金に返還義務があることを『借りる手続きをする前に知らなかった』と回答している。
お金の使い方や、借り方を教える金融教育が不十分であることを物語っている」
--奨学金に対する認識を改める必要がある
「私も大学院への進学に際して、貸与型を活用し、今年で返済を終える予定だ。
貸与型の多くは有利子で、教育ローンの色合いが強い。
学生に対して、『借りて返すもの』であることをもっと強調すべきだ。
さらに、高校などの授業に金融教育を導入するのが望ましい。
奨学金だけに限定せず、ローン全般やクレジットカードなど『お金を借りる』ことの仕組みをしっかりと教えることは、社会人になってからの家計管理や人生設計にも役立つはずだ」
--給付型が実現しても、教育をめぐる問題が全て解消するわけではない
「財源の制限などもあり、全員が給付型の恩恵を受けられるわけではないだろう。
高等教育への家計の負担割合は諸外国に比して高い。
給付型の導入がクローズアップされることで、教育費をめぐるそのほかの諸問題の議論がストップしてしまわないように注意が必要だ。
貸与型の無利子の枠を広げたり、良い成績を修めた場合の返還免除を拡充したりと、現行の奨学金制度にも改善できる点はたくさんある」
--子供の教育のため、各家庭でできることは
「教育費については、各家庭で広い視点を持って、子供が小さいうちから議論し、計画を立ててもらいたい。
大学受験する直前になって教育資金の相談を受けることも多いが、準備期間が短いとできる助言は限られる。
例えば、子供が生まれた直後から月2万円貯蓄すれば、18年間で400万円以上となる。
奨学金を受けなくても子供を大学に進学させやすい環境になる」
産経新聞 5月22日(日)12時46分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160522-00000519-san-life
※>>2以降へ続きます。
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返済の必要がない「給付型奨学金」の創設に向けた議論が活発化している。
国による奨学金は、日本学生支援機構が運営する貸与型しかなく、卒業後に返済に苦しむ若者も少なくないのが実情だ。
18歳選挙権が導入される夏の参院選で、給付型創設が争点になる可能性もある。
子供の貧困問題に取り組む認定NPO法人「フローレンス」代表理事の駒崎弘樹氏と、教育資金に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)の加藤梨里氏に見解を聞いた。
■貸与型の改善も必要 ファイナンシャルプランナー 加藤梨里氏
--給付型奨学金創設の是非をめぐり、議論が活発化している
「経済的な理由による教育格差をなくすためにも、給付型は整備されなければならないと思う。
しかし、現在は大学生の約半数が奨学金を受けており、中には本来の目的から外れた奨学金の使い方をしている学生がいる実情もある。
給付型を、お金を野放図にばらまくような制度にしてはならない。
給付された学生が、お金をきちんと学業に使うよう徹底することが一つの課題となるだろう」
--貸与型奨学金では、卒業後も返還しない延滞者が問題化している
「家計の行き詰まりなどから返還が滞るケースが多い。
一方で、奨学金制度や『お金を借りる』ということについて、学生側の理解が乏しいことも一因だ。
平成26年度に日本学生支援機構が行った調査では、延滞者のほぼ半数が、奨学金に返還義務があることを『借りる手続きをする前に知らなかった』と回答している。
お金の使い方や、借り方を教える金融教育が不十分であることを物語っている」
--奨学金に対する認識を改める必要がある
「私も大学院への進学に際して、貸与型を活用し、今年で返済を終える予定だ。
貸与型の多くは有利子で、教育ローンの色合いが強い。
学生に対して、『借りて返すもの』であることをもっと強調すべきだ。
さらに、高校などの授業に金融教育を導入するのが望ましい。
奨学金だけに限定せず、ローン全般やクレジットカードなど『お金を借りる』ことの仕組みをしっかりと教えることは、社会人になってからの家計管理や人生設計にも役立つはずだ」
--給付型が実現しても、教育をめぐる問題が全て解消するわけではない
「財源の制限などもあり、全員が給付型の恩恵を受けられるわけではないだろう。
高等教育への家計の負担割合は諸外国に比して高い。
給付型の導入がクローズアップされることで、教育費をめぐるそのほかの諸問題の議論がストップしてしまわないように注意が必要だ。
貸与型の無利子の枠を広げたり、良い成績を修めた場合の返還免除を拡充したりと、現行の奨学金制度にも改善できる点はたくさんある」
--子供の教育のため、各家庭でできることは
「教育費については、各家庭で広い視点を持って、子供が小さいうちから議論し、計画を立ててもらいたい。
大学受験する直前になって教育資金の相談を受けることも多いが、準備期間が短いとできる助言は限られる。
例えば、子供が生まれた直後から月2万円貯蓄すれば、18年間で400万円以上となる。
奨学金を受けなくても子供を大学に進学させやすい環境になる」
産経新聞 5月22日(日)12時46分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160522-00000519-san-life
※>>2以降へ続きます。