毎日新聞 8月23日(火)21時6分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160823-00000098-mai-bus_all
◇久々のヒット商品 各社は特色ある新商品を投入
シリアルの一種であるグラノーラの市場が拡大している。近年、食品業界は成熟してヒット商品が生まれにくい状況となっているが、
グラノーラは朝食で手軽に食べられるとして、30~50代の女性を中心に人気が高まっている。“久々のヒット商品”だけに、
各社はさらなる市場拡大を目指し、高齢者や子ども向けに特色ある新商品を投入している。【浜中慎哉】
グラノーラはもともと米国の一般家庭に浸透していたが、1991年にカルビーが日本人向けの味に改良した
「フルーツグラノーラ」(現在の「フルグラ」)という商品名で発売。ただ、発売当初は消費者から菓子の一種と
認知されたため、売り上げはなかなか伸びなかった。
しかし、2012年ごろからカルビーが若い女性向けにヨーグルトと一緒に朝食として食べる提案をするなど、
メーカー各社がキャンペーンに力を入れると販売が急増。15年の国内生産額は369億円とキャンペーン前の
11年の約6倍に急増した。
グラノーラ人気をけん引するのが、カルビーの「フルグラ」シリーズだ。11年度に37億円だった売り上げは
15年度に223億円と約6倍も増加した。今年9月からはグラノーラになじみの薄い高齢者や中高年男性を
ターゲットに、「減塩」をアピールした商品を投入する予定だ。高齢者は「一度商品を手に取ってくれるようになると、
ずっと購入してくれる傾向がある」(同社)ため、今年度の売り上げは300億円を目指す。
カルビーの松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)は「将来的にフルグラをカルビーの第2、第3の柱となる商品にし、
菓子メーカーというイメージを多様化させたい」と意気込む。
ライバル会社もカルビー同様、購入層の拡大を目指している。「グラノラ」シリーズを展開する
日本ケロッグ合同会社は3月、小学5~6年生の子ども向けとなる商品を初めて発売した。
イチゴやモモなど甘い果物を使って食べやすさを追求し、「9種のビタミンと鉄分が取れるといった
栄養バランスにもこだわった」(同社)という。日清食品グループの日清シスコの「ごろっとグラノーラ」シリーズは、
具材を大きめにカットしたのが売りだ。8月にはシニア世代が好むサツマイモやクリ、
カボチャなどの具材が入った商品を発売した。
◇国内のグラノーラ市場
グラノーラは麦の一種のオーツムギなどの穀物にナッツ類やハチミツなどを混ぜてオーブンで焼いたもの。
ドライフルーツが入った商品もある。国内市場ではカルビーのほか、日本ケロッグ合同会社、
日清食品グループの日清シスコの大手3社を中心に激しい販売競争が繰り広げられている。
業界団体の日本スナック・シリアルフーズ協会によると、国内のグラノーラの市場規模(生産額)は、
2006年は43億円だったが、各社の販促キャンペーンが奏功するなどして30~50代の女性を中心に浸透。
13年に146億円と初めて100億円を突破すると、さらに人気は高まって15年には369億円に拡大した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160823-00000098-mai-bus_all
◇久々のヒット商品 各社は特色ある新商品を投入
シリアルの一種であるグラノーラの市場が拡大している。近年、食品業界は成熟してヒット商品が生まれにくい状況となっているが、
グラノーラは朝食で手軽に食べられるとして、30~50代の女性を中心に人気が高まっている。“久々のヒット商品”だけに、
各社はさらなる市場拡大を目指し、高齢者や子ども向けに特色ある新商品を投入している。【浜中慎哉】
グラノーラはもともと米国の一般家庭に浸透していたが、1991年にカルビーが日本人向けの味に改良した
「フルーツグラノーラ」(現在の「フルグラ」)という商品名で発売。ただ、発売当初は消費者から菓子の一種と
認知されたため、売り上げはなかなか伸びなかった。
しかし、2012年ごろからカルビーが若い女性向けにヨーグルトと一緒に朝食として食べる提案をするなど、
メーカー各社がキャンペーンに力を入れると販売が急増。15年の国内生産額は369億円とキャンペーン前の
11年の約6倍に急増した。
グラノーラ人気をけん引するのが、カルビーの「フルグラ」シリーズだ。11年度に37億円だった売り上げは
15年度に223億円と約6倍も増加した。今年9月からはグラノーラになじみの薄い高齢者や中高年男性を
ターゲットに、「減塩」をアピールした商品を投入する予定だ。高齢者は「一度商品を手に取ってくれるようになると、
ずっと購入してくれる傾向がある」(同社)ため、今年度の売り上げは300億円を目指す。
カルビーの松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)は「将来的にフルグラをカルビーの第2、第3の柱となる商品にし、
菓子メーカーというイメージを多様化させたい」と意気込む。
ライバル会社もカルビー同様、購入層の拡大を目指している。「グラノラ」シリーズを展開する
日本ケロッグ合同会社は3月、小学5~6年生の子ども向けとなる商品を初めて発売した。
イチゴやモモなど甘い果物を使って食べやすさを追求し、「9種のビタミンと鉄分が取れるといった
栄養バランスにもこだわった」(同社)という。日清食品グループの日清シスコの「ごろっとグラノーラ」シリーズは、
具材を大きめにカットしたのが売りだ。8月にはシニア世代が好むサツマイモやクリ、
カボチャなどの具材が入った商品を発売した。
◇国内のグラノーラ市場
グラノーラは麦の一種のオーツムギなどの穀物にナッツ類やハチミツなどを混ぜてオーブンで焼いたもの。
ドライフルーツが入った商品もある。国内市場ではカルビーのほか、日本ケロッグ合同会社、
日清食品グループの日清シスコの大手3社を中心に激しい販売競争が繰り広げられている。
業界団体の日本スナック・シリアルフーズ協会によると、国内のグラノーラの市場規模(生産額)は、
2006年は43億円だったが、各社の販促キャンペーンが奏功するなどして30~50代の女性を中心に浸透。
13年に146億円と初めて100億円を突破すると、さらに人気は高まって15年には369億円に拡大した。
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