30代、40代は住宅ローンで借金だらけ 日本人の持家信仰は今も健在
海江田三郎 ★ 2015/11/15(日) 11:14:32.24 ID:???.net
http://news.mynavi.jp/news/2015/10/21/296/

今日は、あまり語られることのない30代、40代の平均負債について見ていきます。

参考にしたデータは、金融広報中央委員会がまとめたもの[https://www.shiruporuto.jp/finance/tokei/stat/stat002.html]です。
それによると、30代、40代の借金について意外な事実がわかりました。

30、40代の半数以上が借入金あり
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まず借入金の有無について。
データによると、全世帯の39.8%が「借入金あり」でした。
特に多かったのが30代、40代。30代の55.7%、40代では54.9%の世帯が「借入金あり」との回答でした。

借入金残高の平均は900万円以上 次に、借入金の残高を見ていきましょう。
上記データによると、30代の借入金の平均が902万円。中央値が80万円。
そして、40代の借入金の平均が953万円。中央値が40万円でした。
いずれも平均と中央値のかい離が見られることから、「借りる人はたくさん借りて、借りない人はほとんど借りない」という状況になっていることがわかります。

「借入金あり」の世帯平均は1,500万円以上
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では、借入金のある世帯に絞って、平均額を見ていきます。

30代の借入金残高は1,668万円。
40代の借入金残高は1,823万円です。
ちなみに住宅ローン残高の平均は、30代が1736万円、40代が1655万円でした。
借入金残高平均と住宅ローン残高平均には大きな差異がみられないので、借入金がある世帯の借金の多くが住宅ローンであることがわかります。
家は「人生で一番高価な買物」と言われますが、そのために半数以上の方が1,500万円以上の借金をしているのが現状です。

日本人の持家信仰は健在だった
こうしてみると、近年では賃貸派が増えてるとはいえ、まだまだ日本人の持家信仰は健在であることがわかります。
ただ、資産をためて運用し「お金に働いてもらう」という発想が今後ますます重要性を増すと考える中、
これだけ多くの方が1,500万円以上の負債を追っている現状は目を見張るものがあります。
たとえば、2000万円を金利1.59%で35年借りると、総支払額は2,610万円になります。この先35年間、
元金の2,000万円にプラスして610万円もの金利を払い続けることになります。
残るのは築35年の資産価値の低下した住宅です。(今であれば、昭和55年の家を想像してみてください。)

もし家を買わずに、金利分610万円を35年運用すると
一方、仮にこの金利分の610万円を年利8%で資産運用したとすると、35年後には資産が8,300万円まで膨れ上がります。
(過去の株式リターンからみて年利8%というのは決して不可能な数字ではありません。)
8,300万円があれば老後に新築の家を購入することもできます。
資産とは財布にお金が入ってくるもの、負債は財布からお金が出ていくものです。上記で言うと、前者が負債、後者が資産となります。

35年後に、資産価値の落ちた家と現金8,300万円、どちらが欲しいですか?
「家賃を払うのがバカバカしい」という理由だけで家を買うのはキケン!
持ち家派か賃貸派かはそれぞれの価値観に委ねるべきですが、少なくとも「家賃を払うのがバカバカしい」、
「家は資産になるから」といった安易な考えで多額借金を負ってまで購入することは、今一度よく考えてみる必要があります。

住宅ローンも立派な借金です。
メリットデメリットを考えて素敵なマネーライフを送って下さい。(執筆者:国府 勇太)

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